コウノドリでの口唇口蓋裂って!?

コウノドリ 口唇口蓋裂

ドラマ、コウノドリで話題となった口唇口蓋裂とはどんな病気なのか?

口唇口蓋裂は、本当に治すことができるのか、解説していきます。

 

コウノドリでの口唇口蓋裂の場面のおさらい

コウノドリ第1期(2015)の第8話で妊婦・土屋が四宮の診察でお腹の赤ちゃんが口唇口蓋裂であることを告げられました。

 

四宮は手術をすれば治る疾患だと淡々と説明し土屋を帰しますが、あまりのショックに受け入れられずにいます。

改めて夫と四宮に説明を求めに来院しますが、四宮は、既に説明済で、必要なら次回の診察で説明すると冷たい回答。

 

そこで、サクラが四宮に代わって、丁寧に説明をしました。

それでも、なかなか病気を受け止めきれない夫婦。

 

 

ある日、今橋は、白川に一通の手紙を渡します。

その手紙は、口唇口蓋裂の赤ちゃんが治療の結果、きれいになった写真が添えられていました。

後輩の口唇口蓋裂の赤ちゃの親に希望を持たせるためにと添えられた手紙。

 

この手紙と写真により土屋もようやく前向きな気持ちが出てきました。

 

 

口唇口蓋裂と告げられて、ショックで事実が受け止められない母。

口唇口蓋裂と告げられた両親に希望を持たせようとする先輩両親。

 

このドラマで、初めて口唇口蓋裂を耳にした方も多かったのではないでしょうか。

口唇口蓋裂は治る病気と教えてくれたコウノドリです。

 

口唇口蓋裂とは?

先天性異常の一つです。

  • 軟口蓋もしくは硬口蓋、またはその両方が閉鎖しない状態の口蓋裂
  • 唇の一部に裂け目が現れる状態の口唇裂

難しい単語が並んでいますが、要は、以下を指します。

口蓋裂とは、口の中の天井部分の一部に閉鎖していない状況が残っていること

口唇裂とは、唇の一部が避けている状態のこと。

 

特に口唇裂は直接目に見えてしまうため、かわいい我が子がこの状況で生まれてきたら、簡単には受け入れられないという親の気持ちはよくわかりますよね。

 

口唇口蓋裂の原因

コウノドリで紹介されたように、原因不明なものが7割の大多数です。

その他の原因としては、以下が言われています。

  • 妊娠の初期(顔や口蓋が形成される2~3か月ごろ)に胎児に異常な力が付加
  • 母体の栄養障害
  • 母体の精神的なストレス
  • 母体の副腎皮質ステロイド薬や鎮痛剤など形態異常を誘発する薬の使用
  • 母体の風疹
  • 母体の放射線照射
  • 遺伝

 

400~600人に1人の確率と言われている疾患。

かなりの確率で発生していると言えますよね。

 

口唇の治療

口唇裂を閉鎖する形成手術の時期は、一般的に抵抗力のできる生後3~4か月頃に実施。

体重の目安は6Kgとされています。

 

口蓋裂の治療

ミルクを上手に飲んだり、顎の正常な発育を促すためのホッツ床という装具があります。

これを生後可及的早期に作成し口腔に装着します。

 

裂が残っているまま言葉を覚えていくと、矯正が難しくなるといわれています。

それは、発語のたびに口蓋裂特有の悪いクセがついてしまうためです。

そのため、言語を獲得し始める生後1歳3~6ヶ月頃に手術がされるのが一般的です。

 

手術後も鼻咽腔の閉鎖が不十分な場合は、発音が鼻声となります。

この場合には、スピーチエイドという、補助器具を装着することもあります。

 

つまり、口蓋裂の場合は、発音にいかに問題を起こさせないようにするかに着目して治療を続けることになります。

 

口唇口蓋裂の後遺症

口唇口蓋裂の方は、もともと上顎の発育が不十分なうえに、形成術による術後の瘢痕のため、上顎の成長が極端に悪くなっていることが多いのが現状です。

下顎の前歯が上顎の前歯より前に位置する反対咬合も発生します。

 

歯胚(歯の芽)が欠如してしまうことが多いです。

そのため、歯が生えてこなかったり、歯並びや噛み合わせもわるいことが多く、矯正歯科治療が必要となることが多いのが現状です。

 

手術で口唇口蓋裂の治療は終わっても、その後、歯科治療を続ける必要があるということですね。

直接部分の治療だけでなく、実に多くの治療が必要になってしまい、その大変さがわかります。

 

口唇口蓋裂の完治

口唇口蓋裂の治療には非常に長い期間がかかるのが現状です。

口唇口蓋裂治療は成人する頃まで続く長いものとなっています。

 

これは、患者の成長に合わせた修正手術が必要となるからです。

 

でも、全体としての治療期間は長いですが、1回の入院期間は短いのが特徴。

また、しっかりと治療をすれば後遺症もほとんど残らずに治る病気

従って、コウノドリで紹介された通り、医療技術が進歩した現代では、完治する病として認識。

 

【口唇口蓋裂治療の一般的な時期】
■生後3か月頃-口唇形成手術
■1歳3か月頃~1歳6か月頃-口蓋形成手術
■小学校入学前-口唇・鼻の修正手術(必要に応じて)
■8歳~10歳頃-顎裂部への骨移植
■~18歳頃まで-歯列矯正

 

口唇口蓋裂は治る病気です。

大人になって、口唇口蓋裂だったとうのがわからないぐらい修正された方もたくさんいます。

可愛い我が子が口唇口蓋裂と判明された方は、時間はかかっても治すことができると希望をもって、大変な治療を我が子と一緒に乗り越えていってくださいね。

 

逆に、口唇口蓋裂の子を見かけたら、温かく見守ってあげる世の中になってくれればなと願います。

1つの個性ぐらいにとらえて、普通に接してあげれる方が増えれば、口唇口蓋裂の子供もそのご両親も過ごしやすい世の中になることでしょう。

まとめ

コウノドリで話題になった口唇口蓋裂。

顔に表れてしまうため、ショックを受ける方も多いですが、治療可能な病気です。

治療期間はとても長いですが、治る病気です。

医療がますます進歩して、口唇口蓋裂のように治療可能な病気が増えてほしいですね!

 

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